はじめに
この記事では、電子ピアノの魅力と特徴について、初心者でも理解できるように解説します。
これからピアノをスタートする方や、キーボードから電子ピアノに買い替えを検討されている方、または、すでに電子ピアノを所有していて、アコースティックピアノにステップアップするかを悩んでいる方にぜひ読んでほしい記事です。
結論は、『「電子ピアノ」と「アコースティックピアノ」は違う楽器』になるのですが、なぜ同じ88個の同じような鍵盤を持つのに違う楽器としたのでしょうか。
電子ピアノにしかない機能やアコースティックピアノとの違いにも触れていきます。
電子ピアノとは:基本的な紹介と仕組みの解説
電子ピアノは、アコースティックピアノの特性をデジタル技術を用いて再現します。
一般的な電子ピアノは、鍵盤を押すことで、内蔵されたスピーカーを通じて音が再生されます。また様々な音色やリズムなどを調整するためのコントロールパネルや機能を備えています。
創造性を刺激する機能が満載ですので、ピアニストの思いのままに演奏することができます。
音量調整やヘッドホンでの演奏ができるので、時間を気にせず、演奏を楽しむことが出来ます。
音色の再現性:アコースティックピアノとの比較
アコースティックピアノが、共鳴板や弦の振動によって、ピアニストの感性のままに豊かな音色を生み出すのに対し、電子ピアノはサンプリングや音源技術を用いて音を再現します。
そのため、完全にアコースティックピアノの音色を再現することは難しく、ピアノならではの表現力やニュアンスにおいてはアコースティックピアノとは差がありますが、近年の技術進化により、よりリアルな音色に近づいています。
キータッチの応答性:演奏感
ピアノの演奏に「タッチ感」は非常に重要です。
電子ピアノのキータッチと応答性は、アコースティックピアノとは異なる特徴を持っています。
アコースティックピアノがハンマーが弦にタッチすることで音が発生するのに対して、電子ピアノはセンサー検知によって鍵盤が押されたことを検知し、電子信号を生成します。
最新の電子ピアノでは重み付けキーシステムなどの最新の技術を導入し、より自然で応答性の高い演奏感を実現しています。
鍵盤を弾く際のタッチや力加減を繊細に反映し、ピアノらしさを感じることができます。演奏者の表現力を最大限に引き出し、自在な表現が可能です。
機能の多様性:電子ピアノならではの機能とオプション
電子ピアノは多様な機能とオプションを備えており、演奏の可能性を広げます。一例をまとめました。
- ボリューム調整・・・電子ピアノでは音量を調整することができるため、時間を気にせずに演奏を楽しむことができます。またほとんどの機種でヘッドホンが使用できます。
- 音色の変更・・・曲によって、さまざまな音色を楽しむことが出来ます
- 録音機能・・・自分の演奏を簡単に録音し、再生することができます。冷静に自身の演奏を確認することに役立ちます。
- メトロノームやリズムパターン機能・・・リズム感やタイミングの練習に役立ちます
- Bluetooth・・・最近は多くのお客様から要望されるようになった機能です。スマホなどの音源を高音質で再生することができます
持ち運びと保管の容易さ:軽量で移動が便利
電子ピアノは、その軽量性とコンパクトなデザインにより、持ち運びや保管が非常に簡単です。
アコースティックピアノのような大型で重たい楽器(例:アップライトピアノYU33 は246kg)と比べると、電子ピアノは、驚くほど軽量60kgから80kg程度であり、サイズも小さく限られたスペースにも収まります。
また見た目的にも圧迫感が少なく、どんなお部屋でもマッチします。
お引越しを含めた移動が頻繁な場合や、場所を選ばず演奏したい場合には、電子ピアノが理想的です。
メンテナンスの容易さ
アコースティックピアノは定期的な調律やメンテナンスが必要ですが、電子ピアノはそれらの作業は不要です。
基本的には鍵盤やボタンの汚れを拭き取り、ケーブルの接続を確認し、故障や不具合をチェックするだけでメンテナンスは完了です。
故障や不具合が発生した場合には、専門の技術者に修理や点検を依頼することができます。
コストパフォーマンスの比較:価格と個性
電子ピアノの価格帯は幅広く、アコースティックピアノに比べて手頃な価格で入手することができます。
多数のブランドが電子ピアノを販売しており、ご予算に応じて個性豊かで最適な電子ピアノを手に入れることができます。
弊社では、20万円前後の製品をベーシックな電子ピアノと捉えており、求める機能や予算に応じて様々な提案ができます。
モデル | 価格(税込) | |
ヤマハCSP-170 | 316,800円 | タブレットと楽器をつないで、いつも聴いている曲の演奏に、気軽にチャレンジできるクラビノーバ。パネルなどもなくスッキリしたデザインも美しいモデル |
ヤマハCLP-745 | 242,000円 | 2ウェイスピーカーやBluetooth、木製鍵盤などの基本機能を備えたベーシックな電子ピアノ |
ヤマハCVP-905 | OPEN価格 | バックバンドを従えるようなオーケストラ機能や弾き語り、カラオケなどにも対応する多機能型電子ピアノ |
電子ピアノのデメリット
これまでに示したように、アコースティックピアノと電子ピアノは根本的に違う楽器です。
それぞれの個性や特徴を理解した上で、あえて電子ピアノのデメリットを挙げていきます。
- 音色の再現性・・・共鳴板や弦の振動によって独特の豊かな音色を生み出すアコースティックピアノと比較して電子ピアノはサンプリングや音源技術を用いて音を再現します。そのため、完全なアコースティックピアノならではの表現力やニュアンスにおいてはアコースティックピアノには及びません。
- タッチ・・・電子ピアノはセンサーによって鍵盤が押されたことを検知し、スピーカーから出力します。そのため、アコースティックピアノのようなリアルな演奏感を得ることは難しく、演奏技術や表現方法が制限されることにつながります。
- 耐久性・・・アコースティックピアノが調律を行うことで、何十年もその性能を維持するのに対して、電子ピアノは、部品の供給が終了すれば修理が不可能になります。
結論
この記事では電子ピアノの特徴をアコースティックピアノとの違いにも触れながら、お伝えしてきました。
・気軽に用意が可能で、さまざまな機能を備える電子ピアノ
・設置には相応の準備が必要ではあるが、ピアノ本来の演奏が可能なアコースティックピアノ
双方を単純比較することはできませんが、それぞれの個性を理解して、皆様の音楽ライフを彩る素敵な楽器選びになることを祈っております。
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